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2016年2月28日 (日)

平成27年12月議会③ 人にやさしいまちづくりについて

人にやさしいまちづくりについて、4点伺います。


◆岩堀けんし発言
(1)ベンチのある道づくり・まちづくりへの本市の取り組み状況と課題について

 
以前より御高齢の方々から、まちなかにもっと気軽に休めるようなベンチがあるといいとの声が聞かれておりましたが、年々その声は大きくなっているように感じます。また、子育て中の親からも、「大きな荷物を抱え、幼子を連れて歩くことから、ちょっと休めるようなベンチがまちなかにあると助かります」との声を聞きます。

 三鷹市では、平成18年度からベンチのある道づくり整備計画に基づき、ベンチの設置を、歩道と車道が分離した幹線道路などの主要道路では、おおむね100メートルごと、広さなどで困難な道路では200メートルごとを目標として、それぞれ連続的な設置を、また、生活に密着していて、歩道と車道が未分離な地域内道路では、公園などの位置や市民のニーズを踏まえて、地域に即した設置を目指すなどとされております。
 整備計画を実施するためのベンチのある道づくり整備事業は、御高齢者を始めとする「疲れたときに休める場所がない」等、「せっかく整備されても外出しにくい」といった声を受け、歩道の段差や勾配の解消などを始めとする従来のバリアフリーのまちづくりに加え始まったものであり、平成26年度末に、何と235基ものベンチの設置実績があるそうです。
 このベンチは、市民や団体、事業者などと協働しつつ、市内のバス停付近や急な坂道の途中、あるいは、重い買い物袋を持って一休みしたいと思うような場所など、住民の要望に基づいた設置がなされ、ベンチに座ったときにほっとする、温かい心や気持ちになるということから、「ほっとベンチ」との愛称で親しまれているそうです。
 さらに、費用についてですが、1基当たり平均約30万円かかる設置費用の一部として、1口5万円の寄附を募集し、寄附された個人や団体、事業者の名称などを刻んだ緑の記念プレートをベンチにつけて紹介するという素敵な取り組みもなされております。
 ベンチのデザインなども併せて募集し、歩道が狭い市内でも設置可能なコンパクトで空間をうまく活用したベンチや、ガードパイプ兼用の収納型ベンチ、植栽松を活用したおしゃれな縁台風ベンチなど、現在では五つものパターンが用意されているようです。

 (1)として質問いたします。
 これまで本市におけるベンチのある道づくりにおいては、既存の道がまずあって、事後的にベンチを置くことができないかという発想が中心であったように考えます。
 しかし、今後の少子高齢社会の中で、誰にも優しいまちづくりを考えたとき、本市においても、三鷹市の事例のように、あらかじめベンチの設置方針を立て、計画的に道をつくり込んだり、また、現在の道に安全な形で、ベンチを計画性を持って増やしていくという発想が求められると考えますがいかがでしょうか
 ベンチのある道づくり・まちづくりへの本市の取り組み状況と課題について御所見をお伺いいたします。


 (2)地域団体によるバス停へのベンチの設置について
 さらに、バス停へのベンチの設置について、具体に絞り取り上げさせていただきます。
 昨年11月の市議会議員選挙の際、私は候補者として、バス停のすぐ目の前に、選挙事務所を構えておりました。その際も大変多くのバス利用者からベンチや椅子の設置を望む声を、直接頂戴いたしました。


 バス停にベンチの設置を望む声は、平成23年9月定例会の渡辺美喜子議員による一般質問でも取り上げられており、その際の担当課からの御答弁では、「ベンチの設置には、道路法令上の制約を受けることとなります。特に車椅子御利用の方を含め、行き交う歩行者の妨げにならないよう十分な歩道幅員の確保が必要となり、この条件を満たしたバス停は数少ない状況」とする一方で、「バス事業者としても、安全確保や日常清掃などの維持管理が負担とされ、ベンチの設置が促進されない背景がございます」とも述べられておりました。
 そこで、私は今回、一つでも多くのバス停にベンチをとの思いから、特に後者の視点から、福岡市の事例を参考に御提案を申し上げたいと思います。
 福岡市では、「高齢者や障がい者、小さい子どものためにバス停にベンチを」といった要望を受け、公共交通の利用をより便利にするため、従来、バス事業者に限定していたベンチの設置、占用許可を平成24年度から自治会や商店街などの地域団体の皆様にも拡大いたしました。
 設置に際しては、設置場所並びにベンチの材質や形状、管理体制の確保などの規定があり、設置者による適切な維持管理や清掃の体制の確保、設置管理者名をベンチに掲示、損害賠償保険への加入など、一定の条件をクリアできれば、自治会や商店街などの地域団体が設置できるという仕組みをとっております。
 そこで質問いたします。本市でも、地域でのバス停のベンチ設置に対する要望は高いわけでありますので、もしかしたら主体的に手を挙げる地域団体も出てくるかもしれません。

 本市において、地域団体によるバス停へのベンチ設置を促す取り組みを導入してはいかがでしょうか御所見をお伺いいたします。

(3)わずか2センチ程度の歩道の段差解消への取り組みについて 
  国土交通省、移動等円滑化のために必要な道路の構造に関する基準を定める省令第9条において、「横断歩道等に接続する歩道等の部分の縁端は、車道等の部分より高くするものとし、その段差は2センチメートルを標準とするものとする」との規定があります。
 車道と歩道にまたがる、わずか2センチの段差がなぜあるのかといいますと、これは視覚障害者が杖を使って段差を認識し、車道と歩道の境目を知るためということが大きな理由の一つのようです。
 一方、歩道の段差がわずか2センチであったとしても、車椅子を使う市民にとっては、大きな障害となります。視覚障害者や車椅子利用者、双方の協力を得て、新たに開発されたユニバーサルデザインブロックを御紹介いたします。
 これは2センチの段差ブロックに、なだらかなスロープの溝を等間隔に設けることによって、車椅子がスムーズに上り下りできるという、利便性と安全性を追求した設計となっており、溝の幅を視覚障害者が振る杖よりも狭い25センチにすることによって、容易に段差を識別でき、車道と歩道の境が把握できるものとなっております。
 このユニバーサルブロックは、もともと熊谷市が、障害者、製造業者との共同作業により開発されたものですが、現在では全国各地で類似のブロックの活用が広まっているようでございます。


 そこで、(3)として伺います

わずか2センチ程度の歩道の段差解消への取り組みについて、本市においても、ところどころ必要とされる箇所に、新たにユニバーサルブロック等の導入を検討してはいかがか、お伺いいたします。
 
 
 (4)JR松戸駅への「駅ボランティア配置」の提案
 ここで言う駅ボランティアとは、階段の上り下りの手助けや切符購入の補助、まち案内の声かけなど、市民によるボランティアの取り組みであります。

 現在の松戸駅では、JRによるバリアフリー工事が平成28年度上半期に着手予定とはなっておりますが、これまでJR駅構内に下りエスカレーターとエレベーターがなく、お年寄りや障がい者、子ども連れにとって、非常に不便な状況が続いております 今、子育て中の母親たちは、ネットの中で、本当に事細かに子育て情報の交換や発信をしております。その中で、JR松戸駅は、あんなに大きな駅なのにエレベーターがないから2人の子連れでは難しい。松戸駅近くの伊勢丹隣の子育て広場は魅力的だけど、行きたいけど断念したというようなやりとりがなされていることも少なくありません。 

 また、同じように体の不自由な御高齢者なども、荷物を持ち、長い階段を下ることは大変困難であり、転んで大けがにつながる可能性もあります。

さらに、肢体不自由などの障がい者も、どこかへ出かける計画を立てる際、松戸駅の利用は選択肢から外しているというのが現状であります。

 ここで質問いたします。JR松戸駅は松戸市の顔でもあり、市民が感じるその不便さ、不親切さがそのまま松戸市のイメージに直結してしまうことを危惧いたします。
 そこで、この状況を逆手にとって、やさしティ、まつどへのイメージアップ戦略との発想も併せ、JR松戸駅で階段の上り下りの手助けや切符購入の補助、まち案内の声かけなどを行う駅ボランティアを配置して
いかがでしょうか。



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>松宮正紀建設部長 答弁

質問要旨(1)から(3)につきまして、関連がございますので、一括して答弁申し上げます。

 本市といたしましては、これまで道路整備に当たり、通行の妨げになるものを極力設置しないことが、安全で円滑な歩行環境に資すると考え、ベンチの設置については、技術的基準が定められていないこともあり、計画に盛り込んでおりませんでした。
 しかし、近年では、高齢者や子育て世帯等の道路利用者から、ベンチの設置に対する要望が寄せられております。地域団体によるバス停へのベンチ設置につきましては、十分な歩行空間が確保され、日常の維持管理ができることを前提に、道路占用許可可能としております。
 今後、ベンチの設置につきましては、庁内関係課と連携を図り、土地所有者の協力を得ながら、道路に面した用地にベンチを設置するなど、研究してまいりたいと考えております。

 バス停へのベンチ設置に関する占用申請があった場合は、現地の歩道幅員を確認するなど、個別に審査してまいります。

 また、歩道と車道とのゼロ段差の取り組みでございますが、本市では、現在、市内のバリアフリー重点整備地区におきまして、車道への横断部について、段差が0から2センチメートルの傾斜がついたブロックを使用しているところでございます。
 このブロックの採用に当たっては、車椅子を利用される方が困難なく通行でき、また、視覚障害者の方が歩車道境界部を容易に認識できるよう配慮したものであります。
 なお、議員御提案のユニバーサルデザインブロックは、ブロック自体に段差がゼロと2センチメートルの部分双方を持ち合わせており、車椅子を利用する方や視覚障害者の方に有効な特徴を有しておりますことから、利用実績や他の自治体の使用動向を鑑みながら、試験的な導入も視野に入れ検討してまいります。

 今後、本市といたしましては、重点整備地区だけでなく、歩道のバリアフリー化をさらに拡張し、人に優しいまちづくりの一環として取り組んでまいりたいと考えております。
 以上、答弁とさせていただきます。



>青柳洋一街づくり部長答弁

 ◎街づくり部長 質問事項3 質問要旨(4)について、御答弁申し上げます。

 JR松戸駅のバリアフリー化につきましては、これまでにも多くの皆様から御要望いただく中、工事の遅れにより、駅を御利用される方々には御不便をおかけしております。こうした中、誰もが安心して駅を利用できる環境づくりとして、議員御提案の駅ボランティアの配置は、市といたしましても、人に優しいまちづくりに向けた有効な手段の一つであると受け止めております。

 現在、松戸駅では、ソフト面の対応として、ボランティアではございませんが、JR東日本の社員による高齢の方や体の不自由な方等をサポートする取り組みが行われております。
 具体的には、さまざまな利用者に対応できますよう、おもてなしの心と安全な介助技術を学ぶ資格であるサービス介助士2級の取得の推進や、安全かつ安心して駅を御利用いただくために配慮が必要な利用者に声かけをする、声かけサポート運動が実施されております。
 さらに、駅構内を巡回しながら、高齢の方や不慣れな方へのお手伝いをはじめ、列車ダイヤが乱れた際の情報提供や御案内等、状況に応じてきめ細やかなサービスを行うサービスマネージャーも配置されているようでございます。

 今後、市といたしましては、JR松戸駅でのバリアフリー化工事が遅れておりますことから、これらの取り組みをより充実していただけるよう、鉄道事業者に働きかけてまいりたいと存じます。

 以上、御答弁といたします。

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◆岩堀けんし発言

 御答弁ありがとうございました。全て要望を述べさせていただきました。
人にやさしいまちづくりについて。全体として、大変前向きな答弁をいただきました。ありがとうございました。


(1)ベンチのある道づくり・まちづくりについて

 これにつきましては、高齢化が進む日常生活の中では、特にちょっと休めるベンチに対するニーズが大変高まってると実感しております。同時に、高齢社会では、本市も積極的に取り組んでいるロコモティブシンドローム対策、すなわち、加齢に伴う運動器の障がいにより、要介護になるリスクの高い状態にならないための対策が必要であり、中でもウォーキングの大切さが解かれていることから、積極的に散歩に出かけたくなるようなハード面からの道づくり・まちづくりも、今後ますます大切な視点になってくると考えます。
 ベンチにはコミュニケーションのきっかけづくりとしての機能も期待できるかと思います。おしゃれな都会のまちでは、樹木のもとに設置されたウッドデッキのような縁台風ベンチで、若い女性がお弁当を食べ、反対側では犬を連れたお年寄りが腰かけ、また、子ども連れの親子が休憩したりと、そんな光景も目にいたします。同じ場所にさまざまな年代の人が座ることで、ちょっとした声かけなど、コミュニケーションの一助にもなっているようです。
 ぜひ今後、福祉部局とも連携をとっていただき、御答弁でいただきました土地所有者への協力要請も含め、計画性のあるベンチのある道づくり・まちづくりを展開していっていただきたく要望いたします

 ちなみに、これは世田谷区の地区社会福祉協議会での事例ですが、高齢者や障がいのある方のために、「ご自由にお座りください」とのメッセージとともに、地区社協のパネルを取りつけた椅子やベンチを、まちなかの民地に設置する活動に取り組んでおられます。
 地区社協の担当者は、まちのなかを歩きながら設置できる場所を探し、お店や施設の責任者、地権者の方々に活動の趣旨を丁寧に説明し、例えば、店舗の内側に営業時間内だけでも置いてもらったり、個人宅のガレージスペースや、社協職員の自宅の玄関先に日中置いてもらうなどの協力を得ながら、設置箇所を増やし、外出が大変でお困りの方、地元で買い物をする方、循環バスの利用者など、多くの方に喜ばれているそうです。
 本市においても、まちぐるみ、市民ぐるみで、安全な形でベンチを増やしていけるような、人に優しいまちづくりが、より実感できるような施策の展開を期待いたします。


(2)バス停へのベンチ設置について
こちらもぜひ地域団体に対する提案や投げかけも含めた検討をお願いしたいと思います。
 また、バス路線の変更や新規の路線がある際には、安全な形で、一つでも多くのベンチが設置されるよう努めていただきた存じます。



 (3)歩道の段差の解消について
 ユニバーサルブロックの試験的な導入も視野に入れていただけるとのこと、大変うれしく思っております。ユニバーサルブロックにも幾つかのタイプがあるようですので、その場所に合った形での工夫をお願いいたします。


 (4)JR松戸駅への駅ボランティアの配置について
 横浜市営地下鉄を始め、JR以外の私鉄において、この駅ボランティアの導入事例が、全国的に幾つか見られております。難しい面もあるかもしれませんが、ぜひJRとも話していただき、御検討いただきたいと思います。

 まずは
数日だけでも、あるいは、安全面を考えてラッシュ時でないお年寄りや子ども連れの多い日中の落ち着いている時間帯や、土日での実施でもよいかと思います。

 また、市内にはJRに限らず、新京成電鉄を始め複数の私鉄もございますので、今後、私鉄各社への提案も含めて、やさしティ、まつどへのイメージアップにも資する、この駅ボランティアに対する取り組みを検討していっていただきたい思います。




※ 『人にやさしいまちづくりについて』で取り上げた、
「ベンチのある道づくり・街づくりについて」
「地域団体によるバス停へのベンチの設置について」

岩堀けんしの市政レポートVOL.15で詳しく取り上げています。そちらにもぜひ、お目通しくださいませ

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